よし!これから保育士試験に向けて勉強を始めるぞ!
と思っても、何から、どのようなスケジュールで進めていけばいいのか?
できれば効率の良い方法を知りたいですよね。
独学で保育士試験に向けて学習をする場合、自分一人でしっかりと計画を立てて実行していく必要があります。
なぜなら、保育士試験は9科目もあるからです。
今回は、私の体験をもとに勉強の進め方を紹介していきますので、是非参考にしてみてくださいね。
目次
試験までの計画を立てよう
私の場合、娘がまだ小さいし、毎日きちんと学習時間が取れるかもわからないから、育児をしながら1年くらい(試験2回)で合格できればいいかな、と思っていました。
実際、私は2回目の試験で合格しています。
(1回目→5科目合格、2回目→残り4科目合格)
[4月受験の時]
1月中旬頃勉強スタート
⇩
2ヶ月間テキストの読み込みとノートまとめ
一日の勉強時間:平均4時間
⇩
3月中旬頃から問題を解くことに集中
一日の勉強時間:平均5時間
ざっとこのようなスケジュールです。
結果的に合格に2回かかってしまいましたが、実際に試験を受けてみての正直な感想は、勉強時間がある程度取れれば、一発合格も無理ではないのかなということです。
(負け惜しみに聞こえますね笑)
試験まで3ヶ月ある場合、ラスト1ヶ月はより多くの問題を解く為に取っておきたいので、最初の2ヶ月でテキストを読んでいきます。
単純計算して、1科目を一週間で進めることになります。
そこからまた一日毎に目標を決めて、確実に達成していきましょう。
予定通りに学習が進まない日があっても大丈夫!
テキストをさらっと読んで、とにかく先へ進みましょう。
根気強く続ける事が大切です。
どの科目から勉強する?
9科目のうち、どれから勉強していけばいいの?
まずは自分の興味のある分野から始めるのがオススメです!
例えば、私はピアノを習っていたので、「保育実習理論」の音楽の部分に関しては既に知識があったので、すぐに内容を理解する事ができました。
特に興味のある分野がない場合でも、
「試験1日目の一つ目の教科から順番にやりたい」
「暗記するものが多そうな教科から先に」
など、少しでも自分のやる気が出る科目から取りかかりましょう。
どこから始めても、エンジンさえかかってしまえばそのあとは楽チンです。
9科目の中で、一部内容が重複しているものがあります。
「児童家庭福祉」と「社会福祉」と「社会的養護」
「保育の心理学」と「子どもの保健」と「子どもの食と栄養」
これらは特に関連性があるので、連続して学習してみましょう。
ノートを取ろう
これは保育士試験に限ったことではありませんが、私はテキストの読み込みと同時に、ノートを取ると覚えやすかったです。
テキストを読む=ただ黙読する
ことになりがちですが、
ノートを取る=テキストの内容を更に自分でまとめる
ことになるので、自分でわかりやすく変換でき、覚えるのに非常に効果的です。
その分少し時間はかかってしまいますが、後々復習する時にもとても役立ちます。
実際、私が試験直前に復習に使用していたのは、テキストではなく自分のノートでした。
造語を作って覚えよう
人物名や、覚えづらい用語などを暗記する方法として、造語を作ってみてください。
□オーエン…紡績工場内に「性格形成新学院」を設立
→工場を応援(おーえん)
□コメニウス…「大教授学」や「世界図絵」を記す、近代教育学の父
→教授の父が米くれた
□果糖(フルクトース)…単糖類の一つで糖質の中で最も甘い
→加藤さんは単に甘い
□食育の5項目
1、食と健康
2、食と人間関係
3、食と文化
4、いのちの育ちと食
5、料理と食
→けんにんぶんいのりょう
無理矢理なものもありますが、このように短い造語を用意しておくと、試験中に思い出す時に便利です。
暗記ものは「思い出す」訓練を!
暗記の仕方は人それぞれになりますが、たくさんの情報をインプットしたらアウトプットする練習が必要です。
試験中に、
「あれなんだっけ?」「せっかく覚えたのに、あー思い出せない…」
なんてことを避ける為には、勉強の段階から「思い出す」訓練をする事が大切です。
模擬試験や過去問題をたくさん解き、アウトプットを繰り返して、頭に入れた事をたくさん出せるようになりましょう。
テキスト以外の資料に目を通しておこう
私の経験上、保育士試験において、これが最も重要で厄介なものになります。市販のテキストにはあまり詳しく載っていない上、範囲が膨大だからです。
私はこの対策を怠った為に1回目の受験で4教科も落としてしまいました。
しかし、全てを覚える必要はありません。
近年の出題傾向を把握し、必要だと思う箇所を見ておきましょう。
▽調べておきたい資料の例
「保育所保育指針」
「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」
「全国保育士会倫理綱領」
「生徒指導提要」
「社会的養護の課題と将来像」
「児童養護施設入所児童等調査結果の概要」
「里親委託ガイドライン」
「第4次食育推進基本計画」
「国民健康・栄養調査結果の概要」
「日本人の食事摂取基準」
「授乳・離乳の支援ガイド」
「妊産婦のための食生活指針」
「食事バランスガイド」 など・・・
法改定や、最新の情報に注意しましょう。
模擬問題や過去問題をひたすら解こう!
一番大事なのは、実際の問題が解けるレベルまで達する事だと思います。
その為に、問題の解き方に慣れておきましょう。
それと当たり前のことですが、問題の読み間違えも注意したいところですね。
○か×で答えるもの
語句から選ぶもの
や、
「適切な組み合わせを一つ選びなさい」
「最も不適切な記述を一つ選びなさい」
など、答え方が違うと多少戸惑うこともあるでしょう。
そして、問題を解くと、今の自分の実力がわかります。
ある程度勉強したと思っても、全然解けない!6割も正解できない!という方もいると思います。
試験問題は20問、一問5点です。
「あと一問正解していれば合格だったのにぃー!」
と涙を呑むことも考えられます。
過去問題は最低でも3年分は解きましょう。
試験までに問題をひたすら解くことを繰り返し、問題の解き方に慣れることが合格への近道です。
過去の試験問題は、全国保育士養成協議会のホームページに載っています。他にも、インターネット検索や、無料の試験対策動画などのツールを活用してみましょう。