私には、小学一年生の子どもがいます。
小さい頃から、ベッドでお話を読んでもらうのが大好きな娘。
けれど、ある程度文字が読めるようになった今、
「自分自身で本を読む」という時間が少ないんじゃないか?
ということに気付きました。
読書=メリットがたくさんあるということを知っているからこそ、子供にはもっと本を好きになって欲しい!と思い、どうしたら読書を習慣化できるんだろう・・・と考えるようになりました。
この記事ではこんな悩みをお持ちの方向けに、子どもを読書好きにさせる方法やご家庭での工夫を紹介しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
読書によって得られるメリットはたくさん!
本を読むということは、自分が知らなかった世界との出会いに繋がります。
多くの本、文章に触れることにより得られる効果は次のように様々です。
- 読解力・・・文章を読んで内容を理解し解釈する力
- 想像力・・・目には見えないものを頭の中で思い描く力
- 理解力・・・仕組みや状況を正しく判断する力
- 語彙力・・・どれだけ多くの言葉を使いこなせるかという力
- 集中力・・・一つの事柄に注意を集中して取り組む力
これらは、いろんなことを吸収しやすい子どもの時期に是非習得させたい能力です。
読書の習慣化は、子どもに大きな力を与え、知恵を与えてくれます。もちろんそれは大人でも同じことです。
なぜ子供は本を読まないのか?
「本を読みなさい」と言うから
本を読んでほしいあまり、子供につい「本を読みなさい」と口うるさく言っている親御さんは多いのではないでしょうか。
あるアンケート調査で「本を読む理由は?」という質問に対して次のような回答結果が出ています。
1位 面白いから、楽しいから (82.6%)
2位 ためになるから (36.3%)
3位 調べ物があるから (22.9%)
4位 先生や家の人に本を読みなさいと言われるから (9.5%)
出典:財団法人日本経済研究所「親と子の読書活動等の調査(対象:小学2年生〜高校2年生)」
この結果のように、読書を強制されることにより本を手に取る子どもは少ないことがわかります。
大人だって、義務で本を読んでも楽しくありませんよね。
自発的に本と出会い、本の面白さや楽しさに触れられることがポイントになってきます。
親が本を読まないと、子どもも本を読まない
大人が本を読むお手本にならないと、子どもは本を読みません。
多くの調査で、子どもの読書時間は親の読書時間に比例することがわかっています。
子どもは本の価値を理解していないので、初めは大人から本を勧めてあげる必要があります。
親が日常的に本を読んでいれば、「どんな本を読んでいるんだろう?」「面白いのかな?」と子どもも興味を持ってくれます。
そして、「今日はこんな本を読んでいるんだよ」「この本のこんなところが面白いんだよ」などという会話をしながら、親が読書時間を大切にする姿勢を見せてあげましょう。
読書に対する苦手意識がある
本といえば、「文字が多くて読みにくい」というイメージを持っている子どもも少なくありません。
- 実際に本を読んでも内容がわからない
- 本を読むのに人よりも時間がかかる
- 文字を読むのが苦手
という理由から、本を読むことに抵抗を感じる子どもは多いようです。
さらに現代の子どもは、スマホやタブレットなどのデジタル機器の普及により、写真や動画などを利用して視覚的に情報を得ることが多くなっていますよね。
書物や新聞のようなたくさんの文字に触れる機会が少なく、活字離れなんて言葉も耳にします。
まずは、文字がたくさん並んでいる本よりも、写真がたくさん載っている図鑑や、絵でわかりやすく理解できる参考書などで、文字への抵抗感を少なくしてあげる工夫が必要です。
子供を本好きにさせる具体的な方法
大きくなっても本の読み聞かせをしよう!
幼児期に親に読み聞かせをしてもらった記憶は、大人になっても大事な宝物になります。
親と子どもが一緒に本に親しむ時間はとても大切です。そして人に読んでもらうことで、ストーリーが頭に入りやすく、想像力や理解力を身に付けることができます。幼児期以降も、可能であれば10歳くらいまで読み聞かせの時間を作りたいところです。
- 朝一緒に本を読む時間を作る
- お昼ご飯の後にちょっとゴロゴロしながら本を読んであげる
- 就寝前は好きな本を3冊選ばせる
こんな毎日の何気ない習慣が、親子にとって大事な読書体験になります。リラックスできて、かけがえのない時間を過ごすことができるでしょう。
さらに、子どもは自分で読んでほしい本を決める習慣ができると「読みたい本を選ぶ」ことに慣れていきます。自分で本を選択する体験を増やして、たくさんの書籍から自分に合った本を見つけられる力を習得しましょう。
一緒に書店や図書館に行こう!
日頃から、お出かけ先の一つとして本屋さんや図書館に足を運んでみましょう。
書店には本だけでなく、クレヨンや知育雑貨、木製玩具なども並んでいることがあります。それをきっかけに「本屋さん」という場所に興味を持たせてあげるのもいいでしょう。
まだ文字が読めない小さいお子さんでも、かわいい表紙の本を眺めているだけできっと楽しくなります。
ゆっくりたくさんの本に触れるなら、図書館がおすすめです!
公立図書館なら原則無料で利用できますし、本の魅力についてよく知っている司書の方がいます。
小学生のお子さんなら、学校の図書館に行った時のことや、どんな本を借りたのか聞いてみましょう。
どんなジャンルでもいいので、とにかくたくさんの本に触れることが大切です。物語、図鑑、雑誌、漫画、おもちゃ付きの絵本。実際に本を手に取ってペラペラとページをめくるだけで、本を読もうと思うきっかけになります。本選びはそれからで十分です。
本はどこから読んでもO K!
「本は1ページ目から読むもの」という固定概念を捨てて、なんとなく興味があるページを開いてみます。すると、意外と面白そうな本だということに気付くかもしれません。
最初から読まないと、内容を理解できないんじゃ?と思われるかもしれませんが、まずは「読んでみよう!」という意欲を引き出す方が先なので問題ありません。興味がないプロローグを読むより、ふと目に止まった1ページの方が心に残ります。
ペラペラとページをめくってみて、子どもが好きなところから自由に読ませてあげましょう。
「文字を読む」より「本に親しむ」!
本に黙々と向き合おうとさせると、集中力が続かない子どもはすぐに飽きてしまいますし、つまらない時間になりかねません。
本に親しむコツは、「本をあえて読まない」ことです。
例えば、
- お気に入りの本たちをきれいに並べてコレクションを楽しむ
- かわいい表紙の本をカバンに入れて持ち歩く
- 自分だけのかっこいいしおりを作る
など、本をアクセサリーのように扱うと少し見方が変わってきます。
本を読まなくても、「いつも大切にしてえらいね!」と褒めてあげることも大切な親の役目です。
リビングに本棚を置こう!
なんとなくしまい込みがちな本ですが、読書を習慣化する方法として有効なのは、リビングなどのすぐ手に取れるところに本棚を置くことです。そうすると、常に身近に本がある生活が当たり前になります。
ポイントは「家族共有」の本棚にすること。
子どもの絵本や本と、親が持っている本を同じ場所に置いて一ヶ所の蔵書数が増えると、自然といろんなジャンルの本に触れることができるので、子どもの関心の幅が広がるきっかけになります。何より収納場所が同じなので、一緒に本を手に取って読書をしたり、一緒にお片付けもしやすくなります。
その際、本棚がリビングの雰囲気の邪魔をするような異空間にならないように気を付けてください。生活の延長にするよう意識し、インテリアとして馴染むものが望ましいです。
子どもが小さいうちは、表紙を見せるようなディスプレイで、普段遊ぶおもちゃを一緒に置いておくなど、親しみが感じられる場所になるよう工夫します。
そして、「ここから絵本を選ぶとママパパがお話を聞かせてくれる」という楽しみができると、自然に本に親しむことが日課になるでしょう。
子どもが5・6歳くらいになったら、背表紙を見せる収納に。
小学生になったら、普段読む本と教科書などの勉強本は別に収納して、読書時間を楽しめるよう工夫しましょう。
読書を習慣化する時期は小学1年生が最適!?
文字を理解できるようになり、自分で本を読み始めるのは小学校低学年の頃です。
実はその時期は、読書を習慣化するのにピッタリ!
この頃がとても重要なのには、次のような理由があります。
- 感受性が豊かで最適な時期
- 文字を読む練習になる(音読もおすすめ)
- 時間的にそれほど忙しくない
小学生になると、一気に自分の興味の幅が広がっていきます。
いろんなことにチャレンジしようとする力があるため、この時期にたくさんの本に触れ、いい本と出会うことが大切です。
まだ宿題の量や習い事の数が少なく、時間的に余裕があるのはほんのわずかな時期。
この時期を逃すと、読書にさける時間がどんどん減っていき、中学生になるとほとんどの子どもは本を読まなくなるそうです。
ぜひ低学年のうちに自発的に読書ができるように、親御さんはサポートしてあげてください。
まとめ
子どもが読書週間を身につけるには、親の姿勢がとても重要です。
親が本を大切にし、読書を楽しみ、本を通じて多くの学習をしている姿は、お手本として子どもの目にしっかり映ることでしょう。
一日5分でもいいので、一緒に読書を楽しみ、自分の世界を広げてみてはいかがでしょうか?
どうしたらもっと本に興味を持ってもらえる?
どんな本を選ぶべき?